冬に行う梅(ウメ)の剪定例~剪定の時期を逃してしまった場合~

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こんにちは、庭木の剪定ドットコムです。
いよいよ剪定のシーズンになりましたね!

この庭木の剪定ドットコムをご覧の方や、剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室シリーズ」をお持ちの方は、きっと今の時期(11月頃から2月頃)が剪定の適期となる庭木の「樹形」と「大きさ」を意識した剪定に挑戦していることと思います。

今回は、読者の方から梅の剪定について写真付きでお悩みをいただきましたので、写真を見ながら剪定のアドバイスをお話ししたいと思います。

梅の木の剪定 “何処をどうしたらいいの!?”

まずは、写真をご覧ください。

夏の終わり頃 梅
夏の終わり頃

この写真は、剪定に初挑戦しようとしている読者の方から、11月上旬頃に届いた2枚の梅(ウメ)の写真です。

『さぁ剪定するぞ!』と、まずは「切り戻し剪定」を始めようと思ったそうなのですが、いざ梅(ウメ)の木を前にして、″何処をどうしたらいいの!?″と困り果ててしまったようです。

ここで庭木の剪定ドットコム読者のあなたに問題です。
あなたなら剪定の先輩として、どうアドバイスしますか?
ちょっと考えてみてください。

11月上旬 梅
11月上旬

この写真は、11月上旬の葉の落ちた同じ梅(ウメ)の木です。

いかがですか?夏の終わり頃の、葉で覆われていた時には見えなかった無数の小枝がよく見えるようになりました。これだけ沢山の小枝が隠れていたのですね。

梅(ウメ)は春咲き花木ですので、本来冬は剪定の時期ではありませんね! (?と思った剪定学習ソフトをお持ちの方がいましたら、花木編「生育のサイクルと剪定の適期」を見直してみてくださいね)

葉が落ちた写真を見ると、剪定学習ソフトで繰り返しが話している『枝の流れを確認して剪定しましょう』の意味が良くわかりますね。

この梅(ウメ)の木は、作業しやすいように大きさのコントロールはできているようですが、数年前に太い枝をブツ切りしたということで、その後、勢いの良い枝が沢山発生してしまったようです。
徒長した枝の先端の剪定は行われているようですが、昨年頃から花の付き方が少なくなり、楽しみにしていた実の収穫も随分と減ってしまったようです。

ちょっとおさらい
11月~2月頃が剪定の時期(適期)となる庭木は、晩秋頃から葉を落として休眠期に入ります。
(剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 基本編」をお持ちの方は”常緑樹と落葉樹の生育サイクル”と”剪定の適期”をもう一度思い出してください)
休眠期に入ると枝の流れが良く見えるので、来年の春のイメージをもって「切り戻し剪定」と「透かし剪定」が迷わずにできますね。

※春咲き花木の剪定時期は花後ですので11月~2月頃に剪定をする場合は花芽を切り落とさないように注意しましょう。

今回のポイント

『剪定は、庭木を健康に育てること』=「切り戻し剪定」と「透かし剪定」によって、日差しを幹の内部まで届けてあげるのが重要です。
剪定するべき箇所 梅
剪定するべき箇所

花芽が付きにくくなった原因は、庭木が植えられている環境の影響もありますが、このケースの場合は、まず、混み合っている枝を間引いて、日光が幹の内部にまで届くようにすることが先決です。

剪定するポイントをイラストにしてみました。 このイラストをよく見て、日が差し込むイメージを持って剪定してみてくださいね。

いよいよ剪定の適期になりましたね!学習ソフトのユーザーの皆さまは、今頃冬の時期が剪定の適期となる我が家の庭木の「樹形」と「大きさ」を意識した剪定に挑戦していることと思います。

剪定の学習・練習ソフトなら正しい梅の剪定ができるようになります。
おすすめです。

最後に

今回のお話しをまとめると、

  • 剪定をする前に、庭木の成育サイクルを確認すること
  • 剪定は、庭木を健康に育てること

ということです。
剪定の基本をしっかり抑えれば、剪定は難しくありません。
これから一番寒い季節になります。暖かくして作業に当たってくださいね。

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