不要枝と剪定後に行う「切り戻し剪定」

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本格的な冬がやってきました。
庭木の剪定は進んでいますか? 前回は〝どうして剪定が必要なのか″について、少し庭木の立場からお話しましたが、
今回は、不要枝の剪定と「切り戻し剪定」について話してみたいと思います。

皆さんの家の庭木の立ち姿とは異なるかもしれませんが、考え方は同じですので『そう考えて切って行けばよいのか!』を順番にお話ししていきたいと思います。

剪定の 基本・考え方について

何処にもありそうな庭木の姿ですね。
まず、どの位の大きさにしたいのかをイメージしましょう=樹冠ラインをイメージします。

■①樹冠ライン

 

そして、幹から左右に伸びる主となる枝を決めて、その枝から伸びていく枝が樹冠に向かって伸びているかを視線で辿ってみましょう=骨格を見る。

■骨格となる枝

 

骨格となる枝から何本か枝が出ていますね。この枝の中で不要枝を見つけて剪定します。

■不要枝 剪定が必要な枝

 

大まかに9ヵ所ほど剪定が必要な枝のように見えます。

 

この写真の3本の枝は間隔が狭く平行に伸びています(平行枝)。このまま放置しておくと、それぞれの枝からまた新しい枝が伸びて枝が混みあってきますので、バランスを見て剪定します。この場合は真ん中の②の枝を切りましょう。

残した枝の中で樹冠ラインに向かって伸びていく枝を見つけましょう。 樹冠ラインに大きさを収めるために、樹冠の中で切り戻し剪定ができる小枝を見つけて、その小枝の直ぐ上で剪定します。


 
方向が悪い枝は切る←枝が樹冠ラインに平行に伸びていっています。枝の流れを乱す枝なので剪定します。
この枝は徒長枝で、勢いよく伸びているので小枝のあるところで切ります。


 
他に比べ太く強い枝は小枝のある位置で切り戻し剪定をします。
同じような方向に伸びている枝はやがて交差していくので、伸びていく方向を観察して剪定できる小枝があるる方を選んで小枝の少し上で剪定します。

写真の中の⑧、⑨は、皆さんで少し考えて来てくださいね!

切り戻し剪定とは

切り戻し剪定は、勢いの良い枝の下の方から伸びている若い(細い)枝の直ぐ上で切って、その後の枝の勢いを抑える方法です。

言葉の通りで、枝の勢いを切って戻す=切り戻し剪定と覚えてください。

  • 切り戻し剪定「前」
  • 切り戻し剪定「後」

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