こんにちは、庭木の剪定ドットコムです。
10月に入って少しずつ気温が下がり始め、すっかり秋の気配を感じるようになりました。
このまま気温が下がっていくと地温も下がり、庭木は冬の準備にはいります
では、常緑樹は冬の季節をどう過ごしているのでしょうか?剪定の時期はいつが良いのでしょうか?
今回は、常緑樹の性質と、常緑樹の生長が緩やかになる今頃の季節にできる剪定についてお話しします。
常緑樹の性質
常緑樹は、晩秋になっても一斉に葉を落としませんね。
常緑樹は落葉樹と違って栄養分を葉に蓄えています。葉に栄養分を蓄えているので、冬の寒い季節に思い切った剪定をしてしまうと、葉の数が極端に減って、蓄えた栄養分の多くを失うことになってしまいます。
この状態で厳しい冬を乗り越えるのは大変ですよね。
また冬に葉の数を減らしてしまうと、春の芽吹きの栄養分も減るので、新しい葉を付ける事ができなくなります。常緑樹の栄養貯蔵庫は葉ですので、樹勢にも影響しかねません。
では、常緑樹の剪定はどの時期が良いのでしょうか?


常緑樹の剪定時期(適期)はいつ?

剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 基本編」をお持ちの方は、「常緑樹の剪定適期」で解説している常緑樹の生育サイクルをもう一度思い出してみましょう。
常緑樹の剪定時期は春の芽吹き前が剪定の適期でしたね。
剪定の時期に剪定の基本をしっかり意識して、剪定した後に伸びる枝が美しい樹形を作ることをイメージして、剪定を楽しんでくださいね。
今の時期(10月頃から11頃)に行う常緑樹の剪定方法
生育サイクルから常緑樹の生長をみると、春先に剪定した枝が夏頃に伸びて、秋頃から冬の準備を始めました。
今の季節は生長が緩やかになっていく時期なので、『剪定の基本』を思い出して、まず不要枝を剪定しましょう。そして気になる徒長枝があったら、余り深くない位置で切り戻し剪定をしましょう。
いかがですか!?これだけでもスッキリとした樹形がつくれますね。今年はここまでにして、来年の春頃に、樹形と大きさを考えた剪定をしましょう。
いよいよ11月に入ると、落葉樹と夏咲き花木の本格的な剪定の時期になりますね。「玉崎弘志の剪定教室シリーズ」をお持ちの方は、学習の成果をいかんなく発揮してくださいね。予習・復習もすると、より理想のイメージに近い剪定を行うことができますよ。
今回のまとめ
今回の話をまとめると、
- 常緑樹の剪定時期は春の芽吹き前が剪定の適期
- 今の時期(10月頃から11月頃)に剪定をする場合は、不要枝の剪定と気になる徒長枝があればあまり深くない位置での切り戻し剪定を行う
- 軽めの剪定に留めて、来年の春頃に樹形と大きさを考えた剪定を行う
ということです。
剪定に適した時期を逃してしまっても常緑樹は生長が緩やかになる10月~11月頃に軽い剪定をすることができます。この時期は軽めの剪定に留めるようにしてください。