常緑樹:シマトネリコの性質と株立ちの剪定例

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こんにちは、庭木の剪定ドットコムです。

すっかり秋の気配を感じる季節になりましたね。
今回は、常緑樹であるシマトネリコの性質と株立ちの剪定例について触れてみたいと思います。

常緑樹の性質

常緑樹(針葉樹は除く)の多くは、よほど気温や地温が下がらない地域であれば、葉を付けたまま冬を越します。

落葉樹のように、冬になると葉を落として休眠する性質とは違って、常緑樹は冬も葉を蓄えているので一年中活発に活動しているように思われがちですが、寒い冬は生長を抑えて暖かな春を待ちわびています。

常緑樹が活動を抑えている真冬に強い剪定をすると負担を掛けることになります。
また真夏に強い剪定をすると幹焼けを起こして樹の勢いが衰えるので、常緑樹の場合は真冬と真夏の剪定は避けた方が良いでしょう。

株立ちシマトネリコの剪定例

(1)まずは足元をきれいにしましょう

シマトネリコはもともと暖かい地域原産で高木樹ですので、放任していると10m以上にもなる性質をもっています。 株立ちのソヨソヨとした樹形を保つためには、剪定は欠かせません。

株立ちで植えている方は、樹高の1/3くらいは株立ちの足元を綺麗にして、まずは株立ちの美しさを作ってみましょう。

(2)次に不要枝の剪定をしましょう

ひこばえ等の整理が出来て株元がスッキリしたら、不要枝の剪定をしましょう。
剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 基本編」をお持ちの方は、「剪定の基本」で学習しましたね。

複数本ある枝を切る時には、まず全体の樹形を見て、それぞれの枝が伸びている方向を見ましょう。

内側に向かっている枝は他の枝と交差していきますし、幹の内部に陽が入のを妨げる枝になるかもしれませんね。

長く勢いよく徒長している枝は、その枝の元の方にある枝分れしている枝の先で剪定しましょう。

上手に剪定するポイント

Point1
その枝を良〜く観察して、これから発生してくる小さな芽を見つけてみてください。 その芽の先で切ってみましょう。翌年その芽から新しい枝が発生して、コンパクトな樹形をつくることができますよ。

Point2
枝分かれしている枝や小さな芽を選んで剪定する時は、外芽の上で切るが基本でしたね。

また剪定ソフトをお持ちの方は「玉崎弘志の剪定教室 基本編」で“頂芽優勢”という性質について解説しましたが、覚えていますか?

“頂芽優勢”とは、枝の一番先端の枝や芽が、一番強く伸びていくという性質でした。

もしも枝が3本であれば真ん中の枝を、複数本に分かれていたら一番勢いよく伸びている枝を剪定してみましょう。

最後に

庭木に向かいながら、今まで学習したことを思い出して一つ一つ順番に作業をしてみてください。

迷ったら、一度庭木全体を眺め判断してみましょう。

また今年はそのままにして、来年切るべきか考えるのも選択肢の1つですよ。

ちなみに下のビフォーアフターの画像は、リアル版“玉崎式剪定教室”(全4回)の最終回で、これまでの学習の確認と成果として、一本の樹木を生徒さんが剪定した画像です。

学習を終える時には「剪定は楽しい!」と、その後ご自宅の庭木の剪定に積極的に挑戦されています。

追記
シマトネリコは10月頃に実をつけます。 実が充実したら種を保存して、来年4月頃に蒔くとかわいい芽を出します。 ミニチュアシマトネリコを育ててみるのも楽しみですね。

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