今回は、花を観賞目的としない常緑樹の“剪定の時期(適期)”と”剪定の手順”についてお話したいと思います。
常緑樹の剪定時期
常緑樹は一年中葉を付けていますが、4月、5月頃の芽吹きの季節には特にわさわさと急に生い茂った印象になるので慌ててしまいますね。
この芽吹きの3月、4月頃までに、剪定の基本を思い出して「美しい樹形と大きさ」のコントロールをしましょう。
常緑樹の剪定手順例
まず、庭木をよく観察しましょう。
幹から外に伸びる枝の流れを妨げている枝はありませんか?
次に大きさと樹形をイメージして(樹冠と樹冠ラインをイメージする) 小枝がある位置で切り戻し剪定をしましょう。
事前準備 |
急にわさわさしてきました⇒骨格をよく観察しましょう | |
(1)不要枝剪定 |
幹から伸びる枝を妨げる不要な枝を剪定しましょう。
※枝が見やすいように葉を除きました |
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(2)切り戻し剪定 |
このくらいの大きさに”と思う大きさに樹冠ラインを意識しましょう。 切り戻し剪定をします |
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(3)剪定後 |
大きさがコントロール出来ました。 | |
(4)剪定後、葉を戻すと… |
樹形が綺麗に整いました |
最後に練習問題です
では、今回は最後に剪定学習ソフトの中にある練習問題から一問出題します。
落葉樹、常緑樹、花木を特定していませんので「剪定の適期に剪定する」ということを前提にチェレンジしてください。
下の5本の枝が複雑に絡み合った庭木の剪定です。絡み合った枝を見る時は、下からのぞくと枝の方向や重なり具合がよく分かります。
では、今回は学習ソフトの中にある練習問題から一問出題します。