よくあるお悩みをまとめました(1)「剪定とは」「剪定の時期」「剪定の方法」「松の剪定」について

この記事の目次

こんにちは、庭木の剪定ドットコムです。

剪定に関するあらゆるお悩みを受け付けている 剪定困ったフォームに、たくさんのご相談をいただいております。
ありがとうございます。

読者の方からのご相談を拝見するなかで、「今まで自分で剪定してみようと思っていても、なかなかその方法が分からなくて、、、でもこの機会に剪定に挑戦してみようと思います!」という方が、たくさんいらっしゃるのが分かりました。

剪定は難しくありませんので、ぜひこの機会にお家の庭木の剪定にチャレンジしてみてくださいね。

今回はそんな「剪定困った」に寄せられたよくあるお悩みとそれに対する答えをまとめてみました。
剪定の経験がある方には初級編になってしまうと思いますが、まずは「剪定とは」から始めたいと思います。

回を増す毎に、それぞれのシーンの中でお送りいただいた皆様からの「困った」に触れていきたいと思いますので、復習を兼ねて剪定の技術を磨いていきましょう!

お庭という限られたスペースの中で樹木をきれいに、健康的に育てるためにぜひ“剪定”をマスターしてくださいね。

お悩み(1)「そもそもドコをどうしたら良いのか分からない」

つつじ

庭木には、常緑樹、落葉樹があり、その中に花を観賞する花木や実を楽しむ果樹があります。
それぞれに剪定に適した時期(=適期)がありますので、適期を理解した上で剪定を行います。

4月〜5月は春咲き花木が花盛りの季節です。

梅(ウメ/枝垂れ梅など)や桜(サクラ/枝垂れ桜など)、ハナミズキ、ヤマボウシ、椿(ツバキ)、つつじ(ツツジ)、アセビなど、あちらこちらで綺麗な花を見かけます。

これらの春咲きといわれる花木は、花が終わると直ぐに来年の春に花を咲かせるために“花芽”を付け始めます。

多くの春咲き花木は、花が終わって夏になる前の“花芽”が無い短い期間が剪定の適期になります。
(剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 花木編」をお持ちの方は、それぞれの生育のサイクルと剪定の適期を説明していますので今一度復習してみてくださいね。)

特に、つつじ(ツツジ)は花が終わりになる頃には剪定をすると良いでしょう。「○○ツツジ祭り」というイベントが各地にありますが、このイベントの期間を過ぎてから会場に出向くと、すっかり剪定された後で花が無かった、という経験はありませんか?

柿(カキ)の木の場合は、まず赤線の位置で剪定

剪定初心者の方は、まず「不要枝」を切ることから始めましょう

あなたのお庭の常緑樹は、いま盛んに枝を伸ばしてたくさんの葉を付け始めていませんか。

この時期(6月頃から7月頃)は、急にワサワサしはじめて慌ててしまう時期でもあります。
本来でしたらこうなる前に剪定を済ませおきたいものですが、今の時期でも不要枝の剪定は可能ですので挑戦してみましょう。

お悩み(2)「そもそも不要枝とは?」

これから剪定を始めようと思っている方には、まず不要枝がどのような枝で、どのように剪定したらいいかをお話しますね。

基本的に刈り込みや生垣などを除く樹形は、幹を中心に枝が外側に広がっていってのびやかな形(樹形)を作っています。

不要枝とは、皆さんから「剪定困った」に多く寄せられている“庭木がワサワサとしてきた”や“飛び出した枝が気になる”という、庭木を全体の形(樹形)として見た時に違和感を抱かせる枝と言ってもいいと思います。

剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 基本編」では8種類の不要枝の説明をしています。今回は初心者でも分かりやすい枯れ枝と徒長枝についてお話します。

不要枝の見分け方

剪定したい庭木をよく観察してみましょう。
枯れた枝や、他の枝と比べて勢いの良い枝はありませんか?
これらの枝が「不要枝」と言われる枝です。

枯れた枝(=枯れ枝)は枝の付け根から切ります。
枯れ枝は、周りの枝と色が違っていたり茶色や黒ずんでいたりして見つけやすいです。
また、枝を持った時に弾力が無く、しなうことが無いのでポキっと折れる枝で、切り口や折れ口を見ると一目瞭然です。

健康な枝や幹を傷つけないように剪定道具を使って切り取りましょう。

他の枝と比べて勢いの良い枝を「徒長枝」と言います。
徒長枝は自然樹形をイメージして、枝から上の方向や、他の枝より明らかに強く飛び出している枝を切ります。上の方向に伸びている枝は付け根から切ります。

枯れ枝や徒長枝を見つけて剪定しただけでもスッキリとしてくると思います。
初めは自信をもって切ることが出来なくても、切った枝や場所が、その後どのように変わっていくのかを観察してみてください。その結果を見ながら、もう一度それぞれの剪定の適期に剪定を繰り返すことで必ず剪定は上達していきます。

剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 基本編」では、「剪定の基本」の1が不要枝の剪定ですね。どの枝のどの場所を切ったらいいのか?練習問題で画面上の枝を実際に切って覚えることができます。

お悩み(3)「松(マツ)の春特有の剪定について」

今の時期に松(マツ)を見ると、何本かの「みどり(枝)」が伸びて来ています。

松(マツ)の「みどり」は一般的な樹木の新しい枝と同じです。ですから「みどり」をその後どのように伸ばしていきたいのか、枝の方向はどうしたいのかを考えて「みどり」を摘んだり残したりしていきましょう。みどりのコントロール=枝のコントロールですので、みどりを摘む剪定作業は、松の大きさと形に大きく関係していきます。

このみどりを摘む剪定作業のことを一般的に「松のみどり摘み」と言います。

5月頃は、このミドリが柔らかいので手で折り取ることが出来ますので、手袋をしてミドリ摘みを行ってください。

よく「みどり摘みは剪定ばさみでも大丈夫ですか?」とご質問をいただきますが、剪定ばさみは刃の先が厚く細かい作業に向きません。また残したいミドリを傷つけることがありますので注意が必要です。

はさみを使う場合は、みどり摘み用のはさみもありますが、木ばさみなど先が細いものを上手に使うと良いでしょう。松はヤニが強いのではさみを使ったら、作業後にはさみのお手入れを忘れずに行うようにしましょう。

最後に

これからもよくお寄せいただくお悩みに関しては、庭木の剪定ドットコムの記事で解説していければと思います。
もし剪定に関してお悩みのことがありましたら、下記のフォームで受け付けていますので、ドシドシお寄せください。

剪定困ったフォーム

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