この記事の目次
落葉期の剪定と剪定位置
本来の剪定時期(適期)である落葉期ではどのような剪定をすればよいのでしょうか?
さっそく樹形をつくる剪定をしていきましょう。
この時期は、落葉樹も休眠期に入っていますので、剪定によって再び枝が伸び始めることがありません。
(その訳は「玉崎弘志の剪定教室 花木編」で説明していますので、気になる方はぜひご覧ください。)
この時期には、思い切った樹形コントロールをしましょう。
落葉期剪定の位置です。
深い位置で枝の切り戻しができますね。
「玉崎弘志の剪定教室 基本編」をお持ちの方は、切戻し剪定を思い出してポイントを整理してください。
剪定が終わり、樹形がコンパクトになりました。 枝の勢いが整い、来年の樹形が楽しみですね。
モミジも7月上旬になると枝葉が生い茂り、うっそうとしてきます。本来は、落葉期に樹形をつくるための剪定をします。
玉崎先生によるモミジの剪定
もみじは夏(7月上旬)でも剪定できる
もみじ(モミジ)の夏の剪定と落葉期の剪定の違いについてお話ししたいと思います。
枝葉がうっそうとしてくる今の時期(7月上旬)に剪定する場合には、弱い剪定をしてください。 日を幹内部にまで当てて風通しを良くすることが目的になります。
真夏の剪定は、樹木が弱りますので避けましょう。
図は夏(7月上旬頃)のモミジの姿です。
徒長した枝や細かな枝が沢山発生しています。
落葉期にするような強い剪定をしてしまうと、また勢いの良い枝が発生します。
樹形を乱すだけでなく、この徒長枝は紅葉の時期までに成熟しないために、色素がうまく作れずに、紅葉したりしなかったりという枝になってしまいます。
夏(7月上旬頃)の剪定位置
夏(7月上旬頃)の剪定位置を赤い線で描いてみました。
込み入った枝を整理して、日が幹内部に差し込み、風が通ることをイメージして弱い剪定をしてください。
太い枝から細かな枝が沢山でていますので、できれば手で取り除きましょう。
これだけでもスッキリしますね。
剪定は適期に行うようにしましょう!
本来の剪定時期(適期)である落葉期に切り戻し剪定をした後の枝ぶりと、
適期を逃がしてしまった時期に剪定した場合を比べてみましょう。いかがですか?
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今回のまとめ
今回のお話しをまとめると、
・もみじの剪定は夏(7月上旬頃)でもできるが、軽めの剪定(不要枝の剪定)で
・落葉期の剪定は深い位置で切り戻し剪定を
※もみじは3月に入ると他の庭木よりも少し早めに休眠から目覚めます。モミジの剪定は2月中に終えるようにしましょう。
来年の紅葉が楽しみですね。