1.特異な性質(花芽のつき方)をもつ花木の剪定
【ボタンの剪定】
ボタンの花芽(○印)は枝の先端にできる。
ボタンの剪定には独特の作業があります。「芽かき」という作業です。
「芽かき」は、花芽を調整してあの豪華な花を付けるためと、頂芽タイプの花木なので樹形をコントロールするために行われる作業です
枝の先端にできた花芽をこのまま放っておくと、樹高が伸びてその先端に花が咲くようになります。ひょろひょろと伸びた樹形では、座ればボタンのイメージが損なわれますね。
そこで、この先端にできる花芽を「芽かき」によって芽摘みして、締まった樹形をつくるように剪定します。
他にアジサイ、サルスベリ、バラ。
2.特徴的な樹形をもつ花木の剪定
【ユキヤナギの剪定】
ユキヤナギは、枝に雪が積もったように白い小さな花が枝の側にたくさん咲きます。花の重みで枝が枝垂れる樹形がとても見事でキレイな花木です。
この特徴的な樹形を維持するための剪定を学習します。
上の図のように剪定しないでいると、強くて太い枝になっていきます。 強い枝は、花の重みで枝垂れることがないので、ユキヤナギらしい樹形を維持することができません。 花の重みで枝垂れる枝をつくる剪定を学習します。
他にハギ、ブットレア、セイヨウニンジンボク、ほう木立ち性の花木、つる性の花木、枝垂れ樹形の花木。
3.生長の早い花木の剪定
4.実を観賞する花木の剪定
5.四季咲きタイプの剪定
6.適期を逃してしまったときの剪定
7.隔年咲きにならないための剪定
8.大きくなりすぎた花木の仕立て直し
9.切って残す芽と枝の伸び方について
基本的な芽の伸びる方向
芽や枝は、どこで切るとどんな風に伸びていくのか、枝が伸びていく方向や勢いを予測しながら剪定することは、とても大切なことです。
花木では、更に剪定の適期と花芽が枝のどの位置に付くのかを知って、樹形と花のバランスを見ながら毎年キレイな花を楽しむための剪定を心がけたいものです。
10.苗から育てる剪定方法
11.常緑樹と低木花木の組み合わせと剪定
12.練習問題と確認問題