この木は下から上の方まで、枝が全てが上に向かって伸びる木であることから、全てを10cmくらいのところで切ってみました。
不要枝などは切りとったつもりですが、下の方は枝が少なく、上の方は逆に込み合っているので、どのように込み合っている木を切りとっていいのかわからないので、上が厚く、下に空洞ができるようないびつな感じになってしまった。
樹形もどのような樹形に仕立て上げることが普通なのか見たことがないのではっきりせず、丸く仕立てるのがいいのかな?なんて思いながらやってみました。
このトウカエデは一度ぶつ切りをしたようで、勢いのよい立ち上がった枝が何本も発生していますね。
T 様がおっしゃる通り、上の方の枝が混み合っていて陽が幹の内部にまで入らないので、下枝が少なくなっているように思います。 もう少し、上の方を思い切って剪定してみましょう。
幹から伸びている枝を良く観察してください。なるべく幹から真直ぐになるような太い枝を見つけて一本のように仕立ててみましょう。少し大がかりになりますが、翌年以降、陽が中まで差し込んで、元気な枝が発生してくると思いますよ。
全体的に、もう少し深い位置での剪定ができると、枝の流れもつくっていけるようになります。また、一方方向からの写真なので、枝がどちらに向かっているのか、どこから出ているのかの見極めがつきにくく、はっきりと“この枝”と言いにくいのですが、 特にこれからの時期、葉が無くなったらもう一度枝を観察して、外へ向かっていく枝を残すことを意識して、今までよりも少し深い位置で切り戻し剪定してみてください。
ご参考までに、切り線を入れてみました。少し太い枝のように思われますので、一辺に線の部分から切らずに、上の方を少しずつ切りながら最後に元の方から切ってください。
何方かにお手伝いいただきながら、安全に作業してくださいね。
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