夏咲き花木の剪定ワンポイントアドバイス

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こんにちは、庭木の剪定ドットコムです。

秋も深まり、木々の梢も色づく季節となりました。
ついに、夏咲き花木(ムクゲ、フヨウ、カリステモン(ブラシノキ)、ブッドレア、サルスベリなど)と落葉樹の剪定の季節になりましたね。

気温も地温も下がってきたこれからの季節が、休眠期に入る落葉樹と夏咲き花木の剪定の適期になります。
11月~2月頃が剪定の適期となる庭木の中で、今回は「夏咲き花木」の剪定についてお話しします。

剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 花木編」をお持ちの方は、夏~晩秋に花を咲かせる「夏咲き花木」の生育サイクルをもう一度思い出してくださいね。

たくさんの白い花を咲かせるフヨウ
きれいなピンクの花を咲かせるフヨウ

なぜ、冬が剪定に適しているのか?

徒長枝が沢山発生してその枝に花が咲かなくなった例(春咲き花木のコブシ)
徒長枝が沢山発生してその枝に花が咲かなくなった例(春咲き花木のコブシ)

「夏咲き花木」(※1)は春に新しい枝を伸ばし、その年の夏頃に花芽をつけて開花します。ですから、11月~2月の休眠期には花芽をつけていないので、「花が咲かなくならないかしら」と心配することなく樹形をイメージした剪定が出来ます。

花芽をつけていない時期なので、樹形づくりを優先した少し強めの剪定することができますが、剪定の時に小枝の無い場所でブツ切りしてしまうと……そこから徒長枝が勢いよく発生して、花木は花芽を付けなくなってしまうので注意が必要です。

※剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室」シリーズでは、庭木の生育サイクルから独自に開発した”樹形式剪定メソッド”で解説をしています。
庭木の剪定ドットコムでも、このメソッドに則って、庭木を「春咲き花木」「夏咲き花木」に分け、それぞれの剪定方法や剪定の適期についてお話ししています。一般的に言われる「春咲き花木・夏咲き花木」とは開花時期の括りが異なることがありますのでご注意ください。

剪定時のワンポイントアドバイス

切り戻し剪定は小枝のある位置で!
切り戻し剪定は小枝のある位置で!

剪定する時のポイントは、必ず小枝のある位置で切り戻し剪定をして、その後の枝の伸び方が同じになる様に意識して剪定をすると良いでしょう。

剪定学習ソフト「玉崎弘志の剪定教室 基本編」をお持ちの方は、お庭の庭木が「夏咲き花木」なのか確認し、花木編→基礎→練習問題→選択問題2をもう一度復習してみてください。 より一層理解が深まりますよ。

最後に

今回の話をまとめると、

  • 夏咲き花木は休眠期に入る11月頃から2月頃が剪定の適期
  • 小枝の無い場所をブツ切りすると、そこから徒長枝が勢いよく発生し、花芽を付けなくなってしまうので注意
  • 必ず小枝のある位置で切り戻し剪定をして、その後の枝の伸び方が同じになる様に意識して剪定する

ということです。

剪定の方法を理解し、成育サイクルに則って剪定を行えば、お庭の庭木は毎年きれいな花を咲かせてくれますよ。
ぜひ、夏咲き花木の剪定にチャレンジしてみてくださいね。

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