写真を拝見すると、各枝の剪定が悪く、切り残して枯れた3~5cmの枝が目立ちます。
学習ソフトの「枝の切り方」の中でも説明していますが、樹木は、枝の付け根に枝が折れたり切り取られた時に新しい樹皮をつくって、切り口を早く修復しようとするホルモンを持っています。 この作用は、付け根から2~3cm以上離れてしまうと効果が徐々に薄れ、切り残した部分が枯れてしまいます。一度、写真に加えた切り線の所で、切り残った部分を切り取ってください。
またどうして花芽が付かなくなるかですが、肥料やりなどの環境が分かりませんが、植物の生長の仕方には大きく分けて二つあります。一つは、株を大きくするために、太く長い枝を伸ばして大きくなろうとする生長です。この生長は、大きくなることが目的なので、花や実が付きにくくなります。
もう一つの生長は、花を咲かせ、実を付けて子孫を残すための生長です。この生長では、肥料を与え過ぎたり、枝葉の生長のための成分を多く含む肥料を与えると、花芽は付きにくくなります。
特に花木の場合には、剪定の適期がありますので注意が必要ですが、実を収穫した後、冬に花芽を確認して、花芽を付けていない勢いの良い枝を切り戻してください。 花芽の有る短い枝で、樹形を整えていきましょう。
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